CHICCA TIPS 6
February 2018
“マットな唇”は
どうやってモノにするべきか?
この数シーズン「マットリップ」がトレンドになりつつありますが、唇そのものをマットな質感に仕上げることは本当に美しいのでしょうか?
雑誌に載っているマットな唇のモデルを見て「可愛い!」と胸を弾ませる女性もいるかもしれません。でもそれは撮影のために瞬間的な美しさを切り撮っただけ。常に動き、縦ジワのある唇をそこまでマットに仕立てようものなら、実際には数分のうちに確実にヒビ割れてしまう。リアルにおいてそのなめらかな魅力を長時間保つことなど、不可能なのです。
でもだからといって、マットリップに感じたときめきを諦めることはありません。何も100%マットな質感を追求しなくても、唇が“マットな印象”であればそれでいい。そのためにはまずリップバームなどで唇を最低限うるおし、それからマットな口紅を重ねてミニマムなマット感を目指して下さい。先に口紅を塗って様子を見ながら油分を足していってもいいですよ。このくらいのさじ加減の方が、デイライトの下では断然ナチュラルできれい。さらに肌をできるだけみずみずしくライブリーに仕上げれば、質感のコントラストで視覚的にもマットな唇に見せられる。生き物としての美しさと女性の求める洒落っ気の両方が手に入るというわけです。
メイクアップのインスピレーションを得たらただマネをするのではなく、それが自分の輝きの一部になるようひと工夫してみる。それこそが素敵な大人の絶対条件なのです。